近年、三大栄養素や五大栄養素のほかにも、体の生理機能に働きかけ、健康の維持、増進効果をもたらす多くの成分が発見されています。
こうした成分を含む食品は、一般に「健康食品」と総称されています。
こうした食品は、てきせつに用いれば、健康づくりや病気予防に役立つ反面、誤った表示や使い方により、かえって害をもたらす危険性もあります。
そこで、厚生労働省は、こうした食品についての正しい情報を提供し、各人が自分に合う食品を安心して選べることを目的として、「保護機能食品」という制度を作りました。
これは、いわば「一般の食品」と「医薬品」の中間に位置するもので、栄養機能食品と特定保健用食品に分かれます。
特定の栄養成分の補給をおもな目的とし、「含まれる栄養成分とその機能」を表示できるものが「栄養機能食品」です。
もう一つの「特定保健用食品」は、健康の維持・増進に役立つことが科学的に証明された成分を含み、その成分と保健効果を表示できる食品です。
通称「トクホ」と呼ばれ、現在、500種以上の食品が認定を受けています。
トクホには、下記のようなマークがついています。
トクホには、上記のマークとともに、「許可表示」「一日摂取目安量」「摂取上の注意」が記載されています。
現在、許可されているトクホのおもな保健効果と成分例
| 表示内容 | 保健機能成分の例 |
|---|---|
| お腹の調子を整える食品 | イソマルオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ポリデキストロース、キシロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ビフィズス菌など |
| 血圧が高めの方に適する食品 | カゼインドデカペプチド、カツオ節オリゴペプチド、サーデンペプチドなど |
| コレステロールが 高めの方に適する食品 |
キトサン、サイリウム種皮由来の食物繊維、リン脂質結合大豆ペプチド、大豆タンパク質など |
| 血糖値が気になる方に 適する食品 |
L-アラビノース、グァバ葉ポリフェノール、難消化性デキストリン、小麦アルブミンなど |
| ミネラルの吸収を助ける食品 | クエン酸リンゴ酸カルシウム、ガゼインホスホペプチド、ヘム鉄など |
| 食後の血中の 中性脂肪を抑える食品 |
ジアシルグリセロール、グロビンタンパク分解物など |
| 虫歯の原因になりにくい食品 | マルチトール、パラチノース、茶ポリフェノール、還元パラチノース、エリストールなど |
| 歯の健康維持に役立つ食品 | ガゼインホスホペプチドー非結晶リン酸カルシウム複合体、キシリトール、マルチトール、リン酸ー水素カルシウムなど |
| 体脂肪がつきにくい食品 | ジアシルグリセロール、植物性ステロールなど |
| 骨の健康が気になる方に適する食品 | 大豆イソフラボン、乳塩基性タンパク質など |
食品の摂取基準
「一日にどんな食品をどれだけとればいいのか」
これは、やさしそうでなかなか難しい問題です。
そこで、目安にすると便利なのが「食品群」です。
ここでいう食品群とは、摂取できるおもな栄養素別に、食品をいくつかの群に分ける方法のことです。
各群から食品を選べば、自然にバランスのとれた食事ができます。
いろいろな分類法がありますが、厚生省が定めた「6つの食品群と一日の目安量」というものがあります。
この分け方と、目安量を頭に入れ、毎日の食事管理に役立てることができます。
下記は6つの食品群の食品例と成人が一日にとる目安量です。
第一群:主にタンパク質となる食品
切り身魚1切れ、肉ソテー一切れ、卵1個、豆腐1/2丁
第二群:おもにカルシウム源となる食品
牛乳200CC、シラス干し大さじ2杯程度、海草20g程度
第三群:おもにカロテンや食物繊維源となる食品
ニンジン小1/2本、ホウレン草などの青葉50g程度、トマト一個
第四群:おもにビタミンCや食物繊維源となる食品
キャベツ2枚、大根5cm、リンゴ一個程度
第五群:おもに糖質源となる食品
ご飯2杯、食パン1枚、ウドン1玉、ジャガ芋1個、砂糖大さじ1杯
第六群:おもに脂質源となる食品
植物油大さじ1杯、バター大さじ1杯


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